【人間は雑食動物ではなかった!Part1】ヒトは雑食動物だという嘘!!

歯の形状からみる適した食事


「病気が満盈している現代は、炭水化物を中心とするその食生活が原因だ!だから稲作が始まる以前の原始時代を振り返り、原始人が食べていたものを食そう!」というロジックからたんぱく質中心の食事を推奨するPaleo Diet(旧人食事療法)というものがアメリカを中心に盛んに注目を浴びているのは、もう皆さんも聞いたことがあると思います。
日本でもその煽りを受けてか、「肉食断糖」(糖を断って肉を食す)や「糖質制限」などといった言葉をちらほらと目にするようになってきました。

確かに現代は、食生活の乱れにより肥満、糖尿病、ガン、心臓病、脳卒中などといった様々な病気を患う人が増えていることには同意しますが、果たして“肉食断糖”といった食事は人間にとって本当に最適なものなのでしょうか?今回はこの疑問を、歯の形状から解き明かしたいと思います。


<歯の形状から見てみよう。人間に合った食べ物!>

冒頭の写真を見てください。
左からCarnivore(肉食動物)、Omnivore(雑食動物)、Herbivore(草食動物)、Frugivorous(果食動物)、Human(人間)が、口を大きく開けて並んでいます。

まず写真からパッと見て分かることは、肉食動物と雑食動物の歯の形状が似ていて、人間は草食動物や果食動物のグループに入るのだろうな、ということです。

「あれ??人間って雑食動物じゃないの???」

よく言われていますよね。人間は雑食動物だって (^_^;;
でも、雑食動物の歯、見てくださいよ!!
こんな歯が人間の口にあったら、めちゃくちゃ怖いです(◎▲◎)もうそれこそ、ホラー。。。

それぞれの歯の形状の相違から「何が本当に適した食べ物なのか?」が説明せずとも容易に想像がつくかと思いますが、念のため詳細もかいつまんで見ておきましょう。

[肉食動物]
・生理学的に適した食べ物:肉類
・口の開閉:大きい
・大きくて鋭い牙がある
・短くて鋭い門歯がある
・鋭く尖った臼歯
・小さい唾液腺
・プチアリン(◆唾液に含まれるデンプン分解酵素。唾液アミラーゼともいう。)を含まない酸性の唾液
・胃液:強い塩酸
・腸の蠕動運動を刺激するのに食物繊維を必要とせず
・大量のコレステロールとビタミンAを代謝することができる
・腸の長さは体長の1.5から3倍
・消化時間:2〜4時間

[雑食動物]
・生理学的に適した食べ物:肉類と野菜
・口の開閉:大きい
・大きくて鋭い牙がある
・短くて鋭い門歯がある
・鋭く尖った臼歯と破砕用臼歯がある
・小さい唾液腺
・プチアリン(◆唾液に含まれるデンプン分解酵素。唾液アミラーゼともいう。)を含まない酸性の唾液
・胃液:強い塩酸
・腸の蠕動運動を刺激するのに食物繊維を必要とせず
・大量のコレステロールとビタミンAを代謝することができる
・腸の長さは体長の3倍
・消化時間:6〜10時間

[草食動物]
・生理学的に適した食べ物:草
・口の開閉:小さい
・未発達で尖っていない糸切り歯(犬歯)がある
・大きくて平らな門歯がある
・平らで強靭な臼歯がある
・大きい唾液腺
・プチアリンを含むアルカリ性の唾液
・胃液:弱い塩酸
・腸の蠕動運動を刺激するのに食物繊維を必要とする
・少量のコレステロールとビタミンAを代謝することができる
・腸の長さは体長の20倍
・セルロースの代謝に適している
・消化時間:24〜48時間

[果食動物]
・生理学的に適した食べ物:果物、野菜、ナッツ類
・口の開閉:小〜中
・犬歯は自己防衛に使用
・大きくて平らな門歯がある
・平らな臼歯がある
・大きい唾液腺
・プチアリンを含むアルカリ性の唾液
・胃液:弱い塩酸
・腸の蠕動運動を刺激するのに食物繊維を必要とする
・少量のコレステロールとビタミンAを代謝することができる
・腸の長さは体長の9倍
・セルロースの代謝に適していない
・消化時間:12〜18時間

[人間]
・生理学的に適した食べ物:果物、野菜、ナッツ類
・口の開閉:小さい
・未発達で尖っていない糸切り歯(犬歯)がある
・大きくて平らな門歯がある
・平らな臼歯がある
・大きい唾液腺
・プチアリンを含むアルカリ性の唾液
・胃液:弱い塩酸
・腸の蠕動運動を刺激するのに食物繊維を必要とする
・少量のコレステロールとビタミンAを代謝することができる
・腸の長さは体長の9倍
・セルロースの代謝に適していない
・消化時間:12〜18時間

<つまり、人間って“果食動物”なんじゃないの??>
面白いもので生物の形状というものは、その生物にとって最適なものにデザインされています。
上記の情報が伝えてくれた“ヒトの形状”は果食動物のそれにほとんど一致していることが分かり、つまり、果食動物が食しているものがヒトの消化に最も適しているのではないか、ということが推測できます。

よく犬歯のことを指して「ほら、人間には牙がある。だから肉食に適しているのだ。」と唱える人がいますが、肉食動物の牙と比べたら私たちの犬歯なんか比べ物にならないことが分かると思います。と、同時に、肉食動物とヒトとの決定的、生理的な違いとしては、肉食動物はビタミンCを自ら作り出すことが実はできるということです。
一方で、ヒトは生命活動に必要不可欠なビタミンCを自ら作り出すことはできず、フルーツや野菜といった植物類から摂取することにより自らの体を支えなければならないようになっています。

つまりこれらの情報から分析してみても、(分類するのであれば)ヒトは“果食動物”に属するのが適切であり、生物学的に最も適している食物は「フルーツ、野菜、ナッツ類」といったプラントベースのものだということを結論づけることができるのではないかと思います。

「じゃあ、一体何食べりゃ〜いいの?!!」というヒトは、⬇️を参考くださるか、私の方でも食生活のアドバイスを受け付けていますのでお気軽にご相談ください。


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4 comments

  • ひさまつ

    始めまして。

    完全菜食や人類の食性に関して興味を持つ者です。

    yukakoさんはヴィーガンという事ですが、最初は雑食だったかと思います。
    ヴィーガン食への切り替えはやはり大変でしたでしょうか?どれくらいの移行期間を必要とされましたか?

  • るっちょ

    この説、すごく自分の思いと一致します。

    殺生を禁じる仏教でも、植物は食べます。

    動物を植物で、動くか動かないかで区別できる時代なら
    それで良かったと思いますが、
    ミジンコは動物だから食べちゃダメで、ミドリムシはどっち?
    藻類はOKなんでしょうか。

    今の時代に考えると矛盾です。でも何か食べなきゃ生きていけない。
    果実は、食べてもらって種子を運んでもらうために存在します。

    果実と乳だけで暮らしていけたらいいですよね。
    なんでそう思ったかというと、ブロッコリーの収穫の時
    カッターでスパッと切ったら、切り口から水分が湧き出て
    くるのを見たんです。なんか血が出てきたみたいで。。。

  • 島田亮輔

    肉食獣もビタミンC(L-アスコルビン酸)は体内生成は出来ないので、獲物の内蔵に含まれるビタミンや血液で補っています。人間もエスキモー族のように完全肉食の場合には、植物からビタミン摂取は難しいのですが、代わりに生肉と血液を摂取しているので懐血症などにはならないようです。
    人間は植物の基本組織であるセルロースを分解する酵素を持たないので、草食とは言えないのだと考えます。

  • yuki

    人は猫とも違うし馬や牛とも違うので疑問でした。
    (牛は反芻するし、馬の場合は新芽など柔らかいものしか食べないです。)
    草食動物の中ではパンダが異質でどうも肉食から草食に転向したようです。

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