沖縄の長寿神話崩壊?!について/Longevity Myth of OKINAWA

(English is below.)
長寿の島といわれている沖縄。
その沖縄の”長寿神話”が今崩壊していっている。

沖縄と言えば、チャンプルーやラフテーなど、豚肉料理。
料理の材料として今日欠かせないのがスパムだろう。

大東亜戦争敗戦後、アメリカの占領下にあった沖縄はアメリカの食文化の影響を強く受けた。
その代表的なものの一つが前述のスパム。ランチョンミートの缶詰だ。
私が初めてスパムを食べたとき、「なんだこの塩っからい、まずい肉の塊は?!」と思ったのを覚えている。
原材料は豚や牛などのひき肉が使われているのだが、材料に対して2.5%もの塩や香辛料が使われている。塩っからいはずである。
しかしその塩っからさにも関わらず現代の沖縄料理では欠かせない食材の一つになっている他、揚げ物や味付けの濃いもの、豚肉を使った料理も現代の沖縄料理として名を連ねているのが印象としてある。
そして「沖縄料理=長寿」というイメージに則って、
沖縄の人が頻繁に食べている豚肉は頻繁に“健康に良い!”とか“ビタミンが豊富!”などと宣伝されている。
果たしてこれらの食材が沖縄を”長寿の島”にしてきた秘密なのであろうか?

”長寿の島”としてのイメージが強い沖縄であるが、近年そのイメージを覆す衝撃的なデータも発表されているのだ。(26ショック! 沖縄県の平均寿命と死亡状況

『26ショック!沖縄県の平均寿命と死亡状況』によると、

「20 年間にわたって男女 とも長寿を誇り、1995 年には世界長寿宣言がなされた沖縄県であるが、若年層の死亡 率が全国に比べて高いことが指摘され、”長寿県沖縄に黄信号”として注意を喚起して きた。しかし、厚生労働省より公表された平成12年(2000年)の都道府県別平均寿命で、 沖縄県男性の平均寿命が平成 7 年(1995 年)の 4 位から 26 位と大きく順位を落とし、 26ショックと呼ばれて各方面に大きな波紋を広げた。」というのだ!!

「長寿の島」と詠われた沖縄に何が起こっているのであろうか??!!

調査の結果、実は今日知られている一般的な“沖縄料理”というものは昔から食べられていた伝統的なものではなく現代風にアレンジされたものであり、伝統的に主な栄養源として重宝されていたのは「サツマイモ」を中心にした炭水化物であることがわかった!(下図参考)

下表は1949年の沖縄と1950年の日本本土における平均的食生活を比較したデータである。

両方とも合計摂取カロリーなどには顕著の差はないが、唯一飛び抜けて違う点はサツマイモの消費量である。
サツマイモに対する摂取カロリーは、日本本土ではカロリー合計数の3%にしか満たないのに対し沖縄の摂取量はなんと全カロリーの69%をも占めているのである!!
また下記データからは、沖縄の人々のたんぱく質の摂取量はカロリー全体の9%であり動物性食品の摂取量にいたっては全体の4%でしかなかったことも同時に読み取れる。

つまり要約すると、アメリカなどから食文化に対して大きく影響を受ける前の沖縄の食事は

・サツマイモを中心とした炭水化物が全カロリーの85%、たんぱく質が9%、そして脂質が6%

であり、現在の一般的な沖縄料理とはまったく異なっていることがデータから想像できる。

一般的に「炭水化物=健康の敵」というイメージも強く、近年は低炭水化物食事療法というのがはやっているらしいが、このデータを見ると、一概に「炭水化物=避けるべきもの」という考えにはどうしても至らないのだ。また、炭水化物は体を動かすエネルギー。車で例えればガソリンの役割である。
つまり、炭水化物自体が体にとって害なのではなく、どの食物からその栄養素を取り入れるかに注意を払った方が妥当である、というのが私的見解である。
その証拠に米や小麦といった穀類は、日本本土が全カロリー量の78%であるのに対して沖縄はたった19%の消費量であるのだ。

どうだろうか?

体が本当に欲するものはなんであるか?
このデータからも、多くを読み取れることができたのではないだろうか?
近年の低炭水化物を推進する人たちもこのデータを是非考慮に入れていただきたいものである。

The figure below by itself speaks a lot.
High-carbohydrate diet has always been a Japanese and especially Okinawa people staple. According to the data, the amount of carbohydrate food consumed by Okinawan people in 1949 reaches 85% of all calorie intakes, on the other hand, animal-based products such as meats, fish, eggs and dairy are so low (less than 1%) to be consumed.
There could be various reasons for such diet, including limited availability of expensive foods such as meat or fish. BUT… now we can eat them like kings and queens, you can get pork and fish almost anywhere in Naha. To tell you the truth, it’s even sometimes difficult to escape chunks of pork (excuse me, chunks of a dead pig) inside your dish when travelling Okinawa nowadays.
Where it will lead?

Ministry of Health, Labour and Welfare in Japan has announced shocking data to ruin the reputation of Okinawa in 2005.(26 Shock! Situation about Average life and death in Okinawa(only Japanese)
According to the report, although women in Okinawa still stays in the first place of longevity ranking, men who used to be the first place in 1985 nosedived to the 25th of all prefectures in Japan!
They suspect a major reason for that shocking result is increase of obesity patients.
We could have seen this sign from the obesity ratio in 1998.
To our surprise, it shows the obesity ration among 20s, 40s, 50s of men and 40s, 50s of women in Okinawa was twice as high as the national average!!!
What is the root cause for break the “Longevity myth of Okinawa”?!
It’s food without any doubts.
They have been influenced by Standard American Diet (SAD) since they were occupied by GHQ. They have started eating SPAM instead of sweet potatoes!!!
Their diet dramatically changed to intake animal-based produce.

High-carb & low-fat is always solution!!

Think…
Grab papayas or sweet potatoes…

Comparison between Okinawa and Japanese diet in late 1940-ties

参考(reference):The Highest Concentration of Centerarians in the World!