【糖質制限って、ガンに効くって本当なの??】
「糖はガンのエサになります。だから糖質の摂取を制限しましょう!」
といって、炭水化物の摂取を制限することを推奨する考え方を最近よく耳にするようになった。
しかし私の中では、
「あれ?でも待てよ・・・。糖質(炭水化物)って確かにガンのエサになるかもしれないけど、正常で健康な細胞も糖質をエネルギーにしてるんじゃないんだっけ??」
と、単純に【糖質=敵】という構図に対して疑問を抱いた。
また、この炭水化物を否定する理論は、中国で行われた大規模ガン調査をまとめた本“CHINA STUDY”の著者であるコリン・キャンベル博士がマウスを使った動物実験で明らかにした実験結果(「動物性たんぱく質(カゼイン)をマウスに与えたら与えた分だけマウスの体内にあるガン細胞は発育し、逆に減らせばその分だけガン細胞も縮小した」)および、その大規模実地調査から裏付けた結論(「野菜や炭水化物を中心としたプラントベースの食事をしている中国の農村部に住む人たちのガン罹患率は極めて低い!」)ということに反していたからである。
「うーーーん、なんでかなぁ〜〜〜(?_?)」と疑問に思ったので、
今回は“糖質制限とガン”についてまとめてみる。
Q1: <通常の細胞にあって、ガン細胞にないものって、な〜〜〜んだ??>
地球上の全ての生物の正常細胞には、ミトコンドリアがいます。
ほら、小学校の理科の時間で習ったあの緑の微生物です。
そして細胞の中でミトコンドリアは肺から吸った酸素と食べ物から摂取した栄養素を使って、私たちの生命活動に必要不可欠なエネルギーを作ってくれているそうです。
これを「有酸素経路」といいます。
逆に「無酸素経路」というものもあります。
これは“酸素を使わずにブドウ糖(グルコース)を使って”エネルギーを作る経路です。
そしてこの経路を使っているのが、まさしく“ガン細胞”というわけなのです!!
ミトコンドリアは正常な細胞にしか存在せず、異常細胞であるガン細胞には存在しません。
その為有酸素経路でエネルギーを作り出せず、そのかわり使っているのがブドウ糖(グルコース)。
つまりこれが、「ガンは糖をエサに成長する!」と言われている論拠なのです。
しかし、しかしですよ!
いくら「ブドウ糖はガンの餌になり、ガンを成長させる原因だ!」と一概に論理を飛躍しても良いものかと・・・個人的には思うのです。
なぜならば、ブドウ糖は正常な細胞(ミトコンドリア)にとっても“餌”な訳で、炭水化物から得られる糖分無しには体はエネルギー不足でガス欠になります。
そうすると正常な細胞も元気をなくし、抵抗力も無くなるのではないでしょうか??
前述の”CHINA STUDY”ですが、邦訳では以下の著書が出ています。
原書が読みたい方はこちら⬇️。
で、栄養学の世界的権威であるコリン・キャンベル博士の下の画像も合わせてご覧ください。
コリン・キャンベル博士がTEDトークに登壇された時の動画はこちら。
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癌患者の糖質制限食は、糖質を多く含む米、パン、麺類などの炭水化物や甘いものを極力食べないようにします。
その代わりに、青野菜と、肉・魚・卵などのタンパク質と、動物性油脂、椊物性油脂などの脂質をしっかりと食べます。
(参考サイトからの引用)
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え???!!!
もし上記参考サイトの内容が正しいのであれば、コリン・キャンベル博士が提唱している
“低脂肪でホールフードのプラントベースの食事”とはかけ離れていて、ガン退治に効果を発する食事というよりもガンの温床を作り出すような食事内容になっている!!と、つっこみざるを得ない。。
Q2: <ガン細胞の苦手なものって、な〜〜〜んだ??>
体の中の異常な細胞・ガン。
そしてガン細胞の苦手なものは、実は、ミトコンドリアだそうです。
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しかし、癌細胞にはミトコンドリアは存在していません。
酸素が苦手な嫌気性細胞としての癌細胞は、酸素を使わず、こっそりとブドウ糖でエネルギーをつくり、(無酸素経路)好気性のミトコンドリアを避けています。
癌細胞は酸素を必要としない環境に身を置くことで、ミトコンドリアがもたらすアポトーシス(癌細胞死)を逃れているのです。
(参考サイトからの引用)
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酸素が苦手なガン細胞は、酸素が大好きなミトコンドリアが苦手。
そしてミトコンドリアは、肺から入ってくる酸素と食べ物から得られる糖分でエネルギーを作っている。
では、体に取り込まれたそれらの糖を正常な細胞(ミトコンドリア)が最大限に利用できるよう、体内環境自体を持って行くことができればいいのでは??
この事こそが、大事なのではないでしょうか!?
Q3: そもそもガンにかかる人とかからない人がいるのは、なんでなの??
ガン細胞は健康体と言われる人の体にも”毎日”発生しているのだそうです。
私の体にも毎日。
しかし免疫力が高く、ちゃんと機能している人の体では、ガン細胞ができてもその免疫力により即座に除去され、反対に免疫力が下がっていてガン細胞に対して抵抗力が無い人の体には、そのままガンが巣食い、やがて”◯◯ガン”ですと診断されるに至るのだろうと思います。
では両者の分かれ目(ガンにかからない人とガンに罹患する人)の差は何でしょう??
もうお分かりですよね。
【免疫力】です。
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癌の餌は糖質である、なので、糖質を制限すればがん細胞は死滅する。
しかし、そのことに固執すると、別の間違いを生じてしまうかもしれません。
癌は免疫疾患であり、自己の免疫力が低下した時に発症します。
ガン細胞は正常な細胞と違って酸素が無い環境で増殖する嫌気性細胞です。
ガン細胞は、体内の酸素上足が根本的な原因のひとつだと考えられます。
現代人はストレスのため呼吸が浅くなりがちで、慢性的に酸素が足りない状態に
なっていると思います。また、過食も酸素を余分に要求しますが、その要求に
答えられないので上完全燃焼をしているようなものです。
このような状況は、低体温化になりやすいともいえます。
つまり低体温と低酸素の条件はガン細胞にとって好都合なのです。
その細胞分裂の勢いが増すということです。一方この状態ではガン細胞に唯一対抗できる
免疫細胞であるリンパ球は増えてくれません。
糖質制限食でガンの餌を減らしても、免疫力が低下した状態の中では、ガンの死滅まで
追い込めないと考えられます。
行きすぎた食事療法は栄養バランスを欠き、タンパク質欠乏や貧血を招き、病気と戦える
十分な体力を維持できません。基礎体力を維持してこそ免疫力が確保できると思います。
(参考サイトからの引用)
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という訳です。
糖質を制限すると、体はエネルギーとなる糖を得るため、体のあちらこちら(肝臓、筋肉、脂肪)から貯蔵している栄養素を使って糖を作り出そうとします。
その為、炭水化物を制限するアプローチだけに固執すると、たんぱく質欠乏や、貧血などの症状、また免疫力低下も免れないと思います。
「たんぱく質不足にならないように、動物性食品を食べねば!」と、考えるのは間違いです。
現代人の食生活はたんぱく質過剰、と言っても過言ではありません。
キャンベル博士は、「人間にとっての最適なたんぱく質摂取量は総カロリーの8〜10%なのだが、肉食に偏りがちな現代人の摂取量はそれを遥かに上回る、15~25%である」と指摘しています。
(ちなみに動物性食品をちょっとでも食べれば、すぐに10%は超えます。)
心配しないでください。
植物にもたんぱく質は含まれていて、含有量は10%以下で、人間にとって最も適した値になっています。
ですから、植物(ブロッコリーやケール、言ってしまえば成長する全ての植物にたんぱく質は含まれています)を食べているだけでも、むしろ植物を食べることこそがたんぱく源として理想的なのです。
(でも量はどんぶり鉢が目安ですよ!!小鉢に甘んずること無かれ!!!)
目的は、糖質制限をすること!ではなく【ガンを完治させること!】です。
前述のコリン・キャンベル博士のインタビュー動画等を見ていただいても分かるように、人間の体にとって最適な食事は“low-fat, wholefood, plant-based diet(低脂肪ホールフードのプラントベース食)”。
この食事を燃料として、初めて体は免疫力を高く保て、風邪も、ガンも寄せ付けない医者要らずの人生を過ごせるのです。
参考サイト:http://www12.plala.or.jp/space_za6/teni/gekituu9.html
http://www.seibutsushi.net/blog/2014/10/2966.html
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